過去問題集を20周回したぜ!
ただ問題集を回すだけじゃ、日商簿記1級は受からないよ。
そうなの!?
日商簿記1級は『過去問をやれば合格できる資格』とは違います。
公認会計士や税理士受験生など『人生をかけて勉強している人たち』がライバルになるため、『ただ単に過去問を解く』という質の低い勉強を続けていても限界がくるのです。
勉強の質の部分をどんどん上げていかなければなりません。
会計士や税理士受験生は、純粋な日商簿記1級受験生と比べて、圧倒的に勉強量が多いですが、簿記以外の科目も勉強しているため、日商簿記1級に絞った対策をあまりできません。
つまり、日商簿記1級に絞った対策ができることが、純粋な日商簿記1級受験生の唯一のアドバンテージといえるのです。
どう過去問の使うかのが、重要になってくるんだね。
そういうことだね!
本記事では、日商簿記1級の過去問の使い方(合格への道のり)を順を追って解説していきます。
参考にして頂ければ幸いです。
step1:初見問題に挑戦するための準備~基盤づくり~
『日商簿記1級の合格レベル』とは、本試験レベルの問題を初見で安定的に合格点を取れる状態です。
しかし、日商簿記1級の本試験レベルの問題を安定的に合格ラインを取るには相当な勉強量が必要になってきます。
また、本試験には『独特の雰囲気』があるためそれに慣れていく必要もあるのです。
まず第一ステップとして、過去問を初見で5割くらい取れるレベルを目指します。
スモールステップを意識だね!
最初は過去問がまったく分からなくても解答を見ながらでOK
勉強を始めたばかりの方は過去問を読んでも問題文の意味がさっぱり分からないかと思います。
私も日商簿記1級を始めたての頃『解けるようになるイメージ』が、まったく湧きませんでした。
初めは解答解説を見ながらでいいので、少しづつ問題に見慣れていくことから始めましょう。
解答解説を見ても分からないという方は、YouTubeで各予備校が分かりやすく過去問の解説をしてくれているので、こちらをご覧ください。
本試験問題の解説をしてくれるのはありがたいね!
自分に合いそうな予備校の解説動画を選びましょう!
過去問を一通り回してみる
解答を見てある程度理解できたら、次は解答を見ずに挑戦してみてください。
5~6回過去問を回した頃には7割~8割くらいは解けるようになるはずです。
しかし、この時点ではまだ合格レベルにはまだ達していません。
初見で50点前後取れるくらいのレベルではないでしょうか。
step2:予想問題集を解く
過去問を一通り回しても、予想問題集は難しく感じるかもしれません。
しかし、予想問題集をこなしていけば、過去問では拾いきれなかった論点を仕上げることができます。
ここで意識してほしいことは、以下の2点です。
- 時間を計って緊張感を感じながら解く
- なるべく解答を見ずに自力でミスの原因を見つける
時間を計って挑戦する
時間を計って解くことで、本試験をイメージしながら解くことができます。
本試験中は必ず緊張しています。
緊張感の中で自分がどのようなミスをしやすいのかを、予想問題集を通して学んでいきます。
日商簿記1級の試験では、『ケアレスミスの対策が命』なので、時間を計るのは大事です。
なるべく解答を見ずに自力でミスの原因を見つける
解答を見ずにミスを見つけれると『思考力』を付けていきます。
思考力がつくと、間違えている解答に対する『違和感』に気づけるようになるのです。
合格者のほとんどは、解答をすぐに見たりしません。
一度冷静になった状態で、「どこが間違えているのか」を考えるのです。
緊張感の中では気づかなかったミスに、冷静になってから気づくことがよくあるよ。
たしかに、緊張感の中で解く問題と冷静になったときに見る問題はまったく別のものに見えるよね。
step3:古い過去問と予想問題集に挑戦してみる
1冊分の過去問と予想問題集だけでは、全ての論点を網羅しているわけではないので、回によって点数がまちまちです。
確固たる実力をつけるには、さらに古い過去問や予想問題集に挑戦する必要があります。
※商業簿記と会計学に関しては、会計基準の改定により試験範囲の変更があるため、無理にやる必要はありません。
点数を安定させるには、全ての論点を、過去問レベルに仕上げるしかありません。
確実に合格を取りに行くには網羅的に勉強しないといけないんだね。
問題集同士を照らし合わせて答え合わせすると有意義
過去問をたくさん遡っていくと分かるのですが、トレーニング問題集や予想問題集は過去問の類似問題が掲載されています。
今までやってきた問題集をらし合わせます。
- 予想問題集⇔予想問題集
- 過去問⇔過去問
- 予想問題⇔過去問
本試験レベルの問題同士を照らし合わせながら答え合わせをすると、どんなパターンの問題にも対応できるだけの力がついていきます。
暗記ではなく、理解を徹底することがポイントです。
作問者が何を問いたいのか考えれるようになれば完璧
いろいろな問題集を解いていくと、作問者が何を問いたいかが見えてくるようになります。
ひっかけのポイントや、問題の意図、作問の不備など見つけられたら完璧です。
このように、俯瞰して問題を見れるようなれば、試験中に余裕も出てきます。
最後に
この記事を最後まで見ていただいて、「ここまでやらないと合格できないのか」と感じた方も多いかと思います。
日商簿記1級は、公認会計士や税理士受験生など人生をかけて勉強している人たちがライバルのため、会計士の方々に負けないくらい勉強量をこなさなければなりません。
勉強量をある程度こなせば、あとは過去問の使い方を少し意識し、ひと工夫加えてみるだけで勉強の質がグンと上がります。
同じ過去問をひたすら解いているだけじゃダメなんだね。
ただひたすら手を動かすことも大事!
でも、いろんなパターンを見て、比較しながら解いていくと、もっと応用力が上がるよ。
目的意識を持って問題に取り組み、有意義な勉強にしていきましょう。
あなたの日商簿記1級合格を心から応援しております。
最後までお読みいただきありがとうございます!
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