第213回全経簿記上級に合格いたしましたので、合格体験記を書かせていただきます。
全経簿記上級って、税理士の受験資格の?
そうそう。
合格率が15%前後の結構難しい試験なんだよ。
僕と同じの低偏差値高校卒業なのによく受かれたね。
結構苦労したんだよ💧
低IQ低偏差値の私の合格体験記が、あなたの簿記検定合格の手助けになれば幸いです。
全経簿記上級とは
全経簿記上級は、日商簿記1級と同様の財務会計と管理会計両方の知識が求められる試験です。
難易度は日商簿記1級よりやや低めで、合格率も日商簿記1級が10%前後なのに対し、全経簿記上級は15%前後です。
私はもともと全経簿記上級の勉強をしていたわけではなく、日商簿記1級取得の過程で受験しました。
全経簿記上級だけの受験回数は2回、日商簿記1級も合わせると4回目でなんとか合格することができたのです。
決してスムーズに受かった訳ではありません。
日商簿記1級の初受験は悲しい結末
約半年がむしゃらに勉強し、初めて受験した第162回日商簿記1級。
28点というまったく惜しくもない点数をたたき出してしまいモチベーションはダダ下がり。
試験は年に2回しかないため、もう一度高いモチベーションで半年間も勉強することが難しいと感じました。
28点はかすりもしてないね。
自分の中では努力したつもりだったからめちゃくちゃ悔しかったな。
直近で行われる会計の上位資格を探す
そこで、直近で行われる日商簿記1級と同等の資格がないか探したのです。
税理士の「簿記論」「財務諸表論」も目に留まりましたが、税理士試験に管理会計の分野はありません。
そこで日商簿記1級と同様の財務会計と管理会計両方の知識が求められる全経簿記上級という資格があることを知りました。
受験日は、日商簿記1級は6月と11月、全経簿記上級は7月と2月です。
年に4回も簿記の最高峰に挑戦できるチャンスがあるっていうことだね。
そうそう。
でも、全経簿記上級と日商簿記1級はほぼ同じ範囲だけど、出題形式がまったく異なるんだよね。
特に特徴的なのが会計学の問題です。
会計学の半分は〇✖の選択式の問題で、もう半分が記述式の問題になります。
つまり、ほぼ理論問題なのです。
それに対して、日商簿記1級の会計学は理論問題も出題されますが計算がほとんどです。
それって遠回りにならないの?
私もそう思ったけど、日商簿記1級でやっている計算の理論的背景の理解が深まりそうだったから受験することにしたよ。
全経簿記上級の過去問がまったく解けない
初めて全経簿記上級の過去問を解いたとき、びっくりするくらい解けませんでした。
「日商簿記1級の勉強しているから解けるでしょ」と甘く見ていたので、かなりショックでした。
初めて解いたときは半分くらいの点数しか取れなかったよ。
しっかり日商簿記1級の勉強しているのに解けないものなんだね。
今思えば、この頃の私は基礎がなってなかったな。
全経簿記上級の初受験
試験形式に慣れるために過去問9回分を解いて全経簿記上級に挑むことになりました。
そして全経簿記上級の試験当日、机がものすごく狭かったことにとても驚きました。
狭い場所で勉強をしてこなかったから、すごくやりづらかったな。
簿記は机を広く使うからね。
たしかに狭いとやりづらい。
記念すべき1回目の試験の得点は265点(280点で合格)。
意外と惜しかったので次は受かれそうと思いました。
日商簿記1級は大問が1つ出題されるのに対して、全経簿記上級は大問が3つくらいに分けられているため、足切りになりにくいです。
つまり、実力が反映されやすいのです。
この試験を受けることによって、実力が向上していることを実感できたよ。
前回の日商簿記1級が28点だったから、それに比べたらうれしい結果だね。
こうして、モチベーションを高く保ちながら164回日商簿記1級の試験に向けて勉強することができたのです。
次回の日商簿記1級はまたしても残念な結果に…。
気を取り直してに164回の日商簿記1級に向けてがむしゃらに勉強しました。
この頃は古い過去問にも手を出し、網羅性を意識していたよ。
あの膨大な範囲を網羅的に勉強するってめちゃくちゃ大変だよね…。
しかし、164回の試験では55点という何とも言い難い点数で落ちてしまいました。
この時、日商簿記1級に合格することの難しさを身に染みて痛感したのです。
全経簿記上級の受験申し込みを忘れる
次回の全経簿記上級も受験しようと思いましたが、211回の全経簿記上級の受験申込を忘れていました。
本当に忘れてばっかりだね。
日商簿記3級の受験も忘れてたよね。
そうだね。
忘れてばかりの人生だよ。
日商簿記1級3度目の受験
再び次回の165回の日商簿記1級の試験に向けて半年間勉強することになりました。
この頃、障害者就労移行支援事業所に通いながらの勉強で、あまり時間が取れない中、隙間時間を見つけて何とか勉強をしていたことを覚えています。
この頃は会計士や税理士の問題集に取り組んでいたよ。
そこまでやればさすがに受かるでしょ。
そして迎えた第165回簿記1級はなんと68点。
あと2点足らずで不合格という悔しい結果になってしまいました。
さすがに精神的に辛かったね。
そうだよね。
こんなに努力しても受からないものなんだね…。
「また半年間勉強しないといけないのか」と、合格できるかどうかも分からない不安と戦いながら勉強を続けていく自信がありませんでした。
とりあえず1か月後の全経簿記上級の受験はしようと思いました。
二回目の全経簿記上級の受験
そして迎えた2回目の第213回全経簿記上級試験。
結果は286点で合格していました。
工業簿記で失敗してしまい悔しさはありましたが、これまでの努力が報われた気がして、久しぶりに気分が舞い上がったことを覚えています。
いや~、よかった!
ここまで勉強して全経簿記上級まで落ちたらどうしようかと思ったよ。
本当にこの試験に落ちたら諦めてたかもしれない。
日商簿記1級に合格
全経簿記上級を合格したことによって、次回の日商簿記1級の試験までのモチベーションは高く保つことができました。
そして第167回日商簿記1級で見事合格を果たすことができたのです。
全経簿記上級の受験は、モチベーションを保つのに役にたったね。
本当にそう思うよ。
あと、全経簿記上級の勉強で簿記の実力も結構ついた気がする。
日商簿記1級の力試しにもなるし絶対受けた方がいいね。
最後に
私のような勉強が苦手な方は、スムーズに合格はできないかもしれません。
しかし、時間と労力を人より多く投下すれば必ず受かる試験です。
日商簿記1級ほど運の要素も絡んでくることはないため、努力次第では1発合格することも夢ではありません。
日商簿記1級受験生で、全経簿記上級に受験したことがない方は是非受験してみてください。
あなたの簿記検定合格を心から応援しております。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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