日商簿記1級は人生を変える資格
日商簿記2級を合格した方は日商簿記1級の存在がちらつくのではないでしょうか?
私も日商簿記2級に合格した後、満足できずに日商簿記1級を目指しました。
たしかに、さらに上を目指したくなるよね。
そうだね。
2級じゃ満足できなかったね。
しかし、「コスパが悪い」「オーバースペック」などの声もあり、挑戦することをためらっている方も多いかと思います。
日商簿記1級は、取得すれば人生を変える資格だよ。
苦難もたくさんありますが、乗り越えた先には明るい未来が待っています。
この記事は、日商簿記2級に合格した方が、日商簿記1級に挑戦するためのきっかけになればと思い、以下の内容をについてまとめました。
- 日商簿記1級はどんな人が取った方がいいのか
- 日商簿記2級と1級の難易度の違い
是非参考にされてください。
学歴がない人にとってはコスパ最強
日商簿記1級は、公認会計士が短答式試験(一次試験)を受ける前の腕試しに受験したり、税理士受験生が、税理士の受験資格を得るために受験したりします。
会計士や税理士の登竜門って言われてるよね。
会計士の予備校では日商簿記1級の受験を勧められるみたいだからね。
「簿記1級には簡単に手を出さない方がいい」っていう意見もあるくらい難しい試験です。
ここまでの話を聞くと、「独占業務があるわけでもないのに難関資格と言われてるなんて、やっぱりコスパ悪いんじゃない?」と思われるかもしれません。
しかし、学歴がない人にとってはコスパは最強ではないかと私は思っています。
なぜなら日商簿記1級は、会計士や税理士などの『人生をかけて勉強しなければならない難関資格』と比較するとそこまで努力量を要さない割に、取得した際には転職市場でとても重宝されるからです。
これまで何かに打ち込んだことがない方は、資格のように目に見える『努力の証』を持っておくと印象がガラッと変わります。
日商簿記1級は知名度的が高く、ほとんどの社会人が知っています(人事なら尚更、知らない人はほとんどいません)。
例え低学歴でも、日商簿記1級を持っていることによって「努力できる人なんだ」と認めてもらうことができるのです。
資格というのは努力できる証です。
日商簿記1級と2級の難易度の差
日商簿記1級は学歴のない人にとってはコスパ最強という話をしましたが、軽い気持ちで受かる試験ではありません。
軽い気持ちで勉強を初めてしまうと、その難易度の高さに挫折をしてしまう恐れがあります。
難易度の高さをイメージして頂くために、日商簿記1級と2級をそれぞれ比較していきます。
合格率の差
日商簿記3級~2級までは絶対試験のため、合格率にバラつきがありますが、1級だけは相対試験のため合格率はだいたい10%前後で安定しています。
- 日商簿記3級→平均合格率41.7%
- 日商簿記2級→平均合格率22.12%
- 日商簿記1級→平均合格率10.17%
日商簿記1級の受験者のほとんどが日商簿記2級取得済みと考えると受かるのは相当難しいよね。
級が上がるにつれて母集団のレベルも上がっていくからね。
試験範囲の差
- 日商簿記3級→商業簿記
- 日商簿記2級→商業簿記+工業簿記
- 日商簿記1級→商業簿記+会計学+工業簿記+原価計算
1級になると科目数が2倍になり、2級の論点がさらに深堀されるため、体感として10倍くらい難しく感じました。
2級の10倍って想像つかないな。
勉強時間も日商簿記2級取得者でも3倍~4倍くらいなります。
- 日商簿記3級→約150~200時間
- 日商簿記2級→約250~350時間
- 日商簿記1級→約800~2,000時間
日商簿記1級の勉強時間にバラつきがあるのは、独学の方や専門学校に通っている方、社会人の方や専念受験生の方など、さまざまだからです。
ちなみに私は、3回試験に落ちているため2,500時間(約2年)ほど勉強しました。
ものすごい勉強量だね…。
相対試験と絶対試験の差
日商簿記2級までは『絶対試験』でしたが、日商簿記1級は受験生の約10%が合格できるように配点調整が行われる、いわゆる『相対試験』になります。
日商簿記1級の受かりにくさの原因は、低い合格率によるものもありますが、相対試験という試験形式によるものもあるのです。
相対試験では、正答率が高い問題に配点が振られる傾向があります。
つまり、ライバルである会計士や税理士受験生が確実に解いてくるであろう問題は落とすことができないということです。
会計士や税理士受験生は人生をかけて勉強しているので、我々日商簿記1級を最終目標としている人たちとは勉強量が違うんだよね。
ライバルのレベルが高すぎる…。
普段の勉強から会計士や税理士受験生の存在を意識しながら勉強するという点が、日商簿記2級までの試験と相違する点です。
会計士や税理士などの士業を目指されている志の高い人達と戦うことを念頭に置いて勉強していかなければなりません。
まとめ:日商簿記1級は人生を変えるには最適な資格!
私は低偏差値の高校を卒業し、低IQの発達障害です。
特に得意なこともないポンコツでした。
しかし、日商簿記1級を取得することで世界が変わりました。
難関資格に合格したことで、自信にも繋がり、周りからの評価も変わったのです。
人生のターニングポイントになりました。
「資格なんて意味ない」派の方もいますが、肩書を何一つ持たない人にとってはめちゃくちゃ意味があると思います。
知名度と難易度のが高い資格は、肩書としての効力を発揮しやすく、人生を変える力があります。
日商簿記1級は知名度の面ではとても優秀なのです。
日商簿記1級に挑戦すると、たくさんの壁にぶち当たると思いますが、取得した後の人生は大きく変わります。
あなたがもし「自分には何もない」という悩みを持っているなら、日商簿記1級を強くお勧めします。
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